自分に合った時間術を!『スタンフォードの心理学講義 人生がうまくいくシンプルなルール』ケリー・マクゴニガル


「やる気が出ない」「自信がない」
「人からどう思われるか気になる」
「変わりたいのに、変われない」
そんなふうに、感じたことはありませんか。

「私だけうまくいかないのは、なぜ?」
――“科学的な答え"が、本書にあります
 Amazonより

ベストセラーの「スタンフォードの自分を変える教室 」の著者の最新作です。

最新の科学データに基づく”本当の自分”を引き出す25のレッスンの1つの「時間管理術」について、まとめました。

ルール① 何でも完璧にやろうとしないこと

具体的な行動

▶「何かをやり遂げるためにはこうあらねばならない」という”杓子定規なやり方”を見直す
▶何かをする時に計画に縛られ、追われるようにやる必要はない
▶整理整頓されていなくても、よしとする。

ルール② 時間を管理するのではなく、自分の性格や癖を管理すること

具体的な行動

▶自分自身が時間と労力をどう管理しているかを把握する
▶働くうえで何がモチベーションになっているかを確認する
▶自分らしく仕事をすることを、自分に許す
▶「自分の仕事のスタイル」を見極める
▶「仕事を受けすぎる」なら、その性格を肯定する
▶Todoリストが自分の生き方を反映しているか、振り返ってみる。

例えば

夜型なら、朝に大事な仕事をするのをやめて、1日の遅い時間に仕事を始めても構わない。
夜型なら、朝の時間に雑用を済ませたり、運動をするなどリラックスしたりする時間に充てる。

ルール③「生産的先延ばし」を実行すること

最も気ががかりに感じていること以外のしごとを「休憩(ブレーク)」と位置づけ、やるべきことを終わらせる。”絶好のモチベーション”と考える

具体的な行動

▶最も重要と思う仕事を後回しにして、他の仕事を済ませる。
▶「成功する人が、練られた計画に従って事を終わらせる人ばかりではない」と知る

ルール④忙しさは”ポジティブなストレス”なのだと、前向きに受け止めること

「人間は忙しい方が幸せを感じる」という研究結果もある。

具体的な行動

▶「仕事の量を減らせても、幸せになれないこともある」と知る
▶「忙しさが適度のストレスになり、幸せを感じることもある」と知る
▶時間が足りずに文句を言いたくなった時は、「忙しいほど幸せ」と思ってみる

「やってはいけない!」ルール

▶完璧を期すこと
▶「やらねばならないこと」を常に優先すること
▶「自分がエネルギーを発揮できない時間」に、大事な仕事をすること
▶「時間が足りない」と、自分に文句を言うこと

まとめ・感想・書評

時間管理術の本は世の中にたくさん出回っていますが、自分の性格や癖を認識することが大事なんですね。
夜型の人が、わざわざ朝5時に起きてテキパキ動くなんて、キツイ話だったんですね。

また先延ばしもうまく使って、”絶好のモチベーション”に変えるというのは面白かったです。例えば、ふだん掃除なんて面倒くさくてやらないのに、テスト前になったら部屋を綺麗にしたりしますよね笑
だから、普段から先延ばしをしてしまっても、「これは”絶好のモチベーション”だぜ!!!!!」っと思って、Todoリストを処理するようにすることが大事なんですね。


実はケリー・マクゴナガルさんの本は全て持っていて、Febeでも全部持っていていつも聞くぐらいマクゴナガルさんのファンです笑

なぜなら、マクゴナガルさんの本はとても科学的に書いてあり、説得力があるからです。ぼくも日常生活に取り入れていることがたくさんあります。(瞑想など)。
ですが、科学的に書かれているせいか、本も分厚く、読みづらいと思う人もいるかと思いますが、1章ごとにテーマ分けしてあって章の最後にポイントがまとめてあり、非常に分かりやすいです。

そこらへんの自己啓発本を読むより、科学的に自分を変えたいと思う方は、是非読んでみてください。

目次

【第1章】成功を、どう引き寄せるか

成功するためのルール・時間管理のルール・成功する服装・スタイルのルール・
生産性を上げるポーズのルール

【第2章】人間関係を、どう築くか

職場の人間関係についてのルール・雑談のルール・謝罪のルール・「言葉」と「行動」を一致させるための
ルール・チームに貢献するコミュニケーションのルール

【第3章】やる気(モチベーション)を、どう出すか

やる気を高めるためのルール・新年の目標設定のルール・「変化を可能にする」モチベーションを
育むためのルール

【第4章】マイナス(負)の感情・状況に、どう対処するか

「悪循環」を断つためのルール・自信が持てるようになるためのルール・妬みの感情をプラスに
変えるルール・陰口のルール・「不安」を生かすためのルール・“あがり症"を克服するためのルール・
「中毒・依存症」から抜け出すためのルール

【第5章】ストレスを、どう力に変えるか

ストレスとつき合うためのルール・ストレスを武器に変え、成長するためのルール

【第6章】リーダーシップを、どう育てるか

リーダーシップを身につけるためのルール・不正行為をしないためのルール・
フィードバック(評価)のルール