リーダーになりたければ、道徳に縛られるな!『超訳君主論―マキャベリに学ぶ帝王学論』許 成準


『君主論』―それは〝西洋の『孫子の兵法』〟とも呼ばれる、リーダーのための教科書だ。中世イタリアの官僚ニッコロ・マキャベリが、自らの経験を基に「成功する組織の作り方」「統治の技術」「人間の本質」などについて著した。本書はその『君主論』を現代のビジネスマンが読んでも分り易いように〝超訳〟し再構成、理解の助けとなる事例を加えた。リーダーシップは先天的な素質ではなく、訓練して身に付けるもの。ぜひ本書を読んで「人を思いのままに動かす方法」を会得して欲しい。

君主論の原本は、とても難しいですが、この本は非常に分かりやすく君主論を解説されているので、とてもオススメです。

そんな<「超訳君主論―マキャベリに学ぶ帝王学」から学ぶ、冷静に物事を判断できるようなるためのリーダーの考え方を3つ紹介します。

① リーダーは冷酷な面を持て

リーダーは時々、やむを得ず冷たい選択をしなければならない時がある。そんな時、個人的な感情に左右されず、常に冷静な判断力を堅持できるリーダーが勝利することを、私たちは歴史から学ぶことができるのだ。

リーダーになるような人は、サイコパス的な要素を持たないとアカンな。

② 悪行は一気に、善行は徐々に

あなたが、ある大手企業の人事担当者で、1年間で365人をリストラすることである。こうすれば、社内は密室から人が一人、二人と消えていくホラー映画のような恐怖に包まれ、社員の労働意欲は地に堕ちてしまうだろう。
一番良い方法は、1月1日に365人をリストラした後、1年間誰も解雇しないことである。そして、残りの一年間は職員たちの待遇を良くし、リストラの衝撃を和らげるのだ。こうすれば悪いことは1日で終わり、残りの364日は良いことが続くことになる。

良いことは印象づけて、悪いことはパッと終わらせて印象づけないこともリーダーの素質だな。

③「良いリーダー」と「良い人」は別物であるということだ。

成功した人は必要以上に美化されることが多いから、成功について幻想を捨て現実を見つめる必要がある、ということだ。特に、偉大なリーダーたちは、リーダーとしては立派だったが良い人とは限らない場合が多かったということも、見逃してはいけないはずだ。

確かに、友達のいいやつを思い浮かべると、たしかにいいやつなんだけど、リーダーとして周りを引っ張っていけるかと言われれば、微妙だな笑

まとめ・感想・書評

昔は優れているリーダーはいい人格というのがとても大切だと思っていたが、違うな。
優れているリーダーは冷静で周りに流されないで、決断できるという人だな。

目次

【第1章】リーダーと道徳
【第2章】尊敬と軽蔑
【第3章】他人に依存するなかれ
【第4章】権力を維持する方法
【第5章】二面性を使い分けよ
【第6章】不測の未来に備えよ
【第7章】部下はこうして使う
【第8章】有益な的、害になる味方
【第9章】リーダーは大胆に進め
【第10章】運命を克服する方法