そんな考え方があるんか!!『魔法のコンパス 道なき道の歩き方』西野 亮廣

☆内容紹介☆
漫才師、絵本作家、イベンター、校長、村長、ついには上場企業の顧問にも就任!
肩書きを自由に飛び越える芸人界の異端児が書く“レールからハミ出す人のためのビジネス書”。「自分だけの仕事の作り方・広げ方」、「本当のお金の話」「常識の覆し方」「エンタメの仕掛け方」まで必読!
「BOOK」データベースより

今回はキングコング西野 亮廣さんの本『魔法のコンパス 道なき道の歩き方』から、ぼくが参考になったことを3つ紹介します。

① 今、SNSは拡散装置ではなく、個人と個人を繋げるツールであり、1万人に網をかけるよりも、1対1を1万回したほうが効率が良い

ニューヨークで個展をしたかったが、お金がなかった。そこでやったのが↓

 1人でも多くの方にに支援してもらうために僕が使ったのは、ツイッターやフェイスブック、いわゆるSNSだ。
 このSNSを最大限利用してやろうと思い、ツイッターのタイムラインをボケーッと眺めていたら、「拡散希望」と書かれたツイートのRT数が昔に比べて減っていることに気が付いた。
 昔、網をスルーするスキルがすっかり身についてしまっていて、つまり、SNSは拡散装置として寿命を迎えていたわけだ。
 網でかからないなら、モリを片手に素潜りで一人一人突き刺していくしかない。
 「キングコング西野」でエゴサーチ(検索)をかけ、僕についてツイートしている人をリストアップし、「はじめまして。キングコング西野です。実はこの度、クラウドファンディングという・・・」と片っ端から突き刺していった。700〜800人に声をかけた。
 「会いにいけるアイドル」ではなくて、「会いに来る芸人」

一人一人にツイッターで声をかける。芸人がこれやってきたら、ビビるな笑
こうゆう泥臭いことをやるのって大事だな。

② 通知表でいえば「オール3」という状態が最も効率が悪くて、他の教科なんて「1」でいいので、「4」を「5」にする作業をしたほうがいい。

 努力をすることは素晴らしいことだとは思うけれど、あらかじめ、努力する部分を決めてから努力したほうがいい。スケート選手がバットスイングを練習しても使い道がないわけだ。
 僕の場合、「努力する部分」というのは、「ここなら勝っている」という箇所。まずは、そこを見つけるところから始める。

サッカー選手もそうだけど、平均の選手ってなかなか使いづらい。それより、こいつは足が速い!あいつはジャンプ力がある!そいつはドリブルがうまい!という選手の方が使いやすいし、価値があるんだよね。

③ 人が時間やお金を割いて、その場に足を運ぶ動機は、いつだって「確認作業」で、つまりネタバレしているモノにしか反応していない。

 毎年開催している僕の単独のトークライブ『西野亮廣独演会』を全部無料でYouTubeにアップしたのだ。
 「『YouTubeで無料で観れる』となったら、ライブに足を運ばなくてよくなるじゃん!」とスタッフからは止められたけど、「大丈夫、大丈夫」と言った。
 たしかにスタッフが言うように、「YouTubeで観れるし、わざわざ会場に足を運ばなくてもいいか」と考える人もいるだろうけど、そこで離れる人間よりも、「これを生で観てみたい」という確認作業をする人数のほうが上回ると僕は読んでいる。
 そもそも、「行かない」と判断した人が10万人いようが100万人いようが、結局のところは、会場に足を運んでくれる人の数しか記録されないんだから、ダイナミックに情報を発信して分母を増やせば、「行かない」という人が増えると同時に、「行く」という人が増える。「行く」という人が増えればそれでいい。
 ちなみに「全編アップした」と書いたけど、本当は本編終了後にカーテンコールで再び舞台に出てきて、そこで15分ほど本音を語った、その部分は切っている。それは来た人だけのお楽しみ。

 野球もテレビ中継することに反対する人がいたという。その理由はうえと同じで、「テレビで放送なんてしたら球場にくるお客さんいなくなっちまうやん!!」というもの。
 でも、いまの野球界を見たら分かるとおり、球場にたくさんのファンが足を運びにきている。
 分母を増やすことって大事だな。

まとめ・感想・書評

他の芸人と違うことをバシバシやっていて西野さんは非常におもしろい。
発想力は、ずば抜けてあるのはもちろんのこと。泥ぐさもかな備えている。

これから、西野 亮廣さんのことに注目しておこうと。

☆目次☆
【第1章】向かい風はボーナスチャンス!
【第2章】お金の話をしよう
【第3章】革命の起こし方
【第4章】未来の話をしよう


キングコング 西野亮廣「魔法のコンパス 道なき道の歩き方」 前編 #茂木健一郎 #tokyofm


キングコング 西野亮廣「魔法のコンパス 道なき道の歩き方」 後編 #茂木健一郎 #tokyofm