時間術の古典!『自分の時間』アーノルド ベネット

☆内容紹介☆
「時間」について書かれた実用書で、これほど世界中の一流人たちに支持され、人生のバイブルとして愛読された本はないだろう。意欲に満ちた“賢明なる1日”を過ごすために―。
「BOOK」データベースより

今回はアーノルド ベネットさんの本『自分の時間』から、ぼくが参考になったことを3つ紹介します。

① 朝の1時間は夜の2時間以上の価値がある

 頭を働かせて、何とかあなたの情熱を日常の仕事だけですべてを使いきってしまわないようにすることだ。あなたのエンジンを日常の仕事に使う前に(あとではない!)まずはそれ以外の何かに使うのだ。
 簡単に言えば、「朝早く起きる」ということである。
 「それは無理だ、夜早く寝ることはできないし、そんなことをしようものなら家族全体の生活を狂わせてしまうことにもなりかねない」
 と、あなたはおっしゃるかもしれない。
 だが、夜に早目に床につくことは、やってできないことではないと思う。早起きをつづけた結果、睡眠不足になったとしても、そのときはそのとき。早く寝る方法も、いつのまにか見つかるというものだ。

 夜は色々な誘惑がある。友達と遊ぶ、LINEする、テレビを見る、ゲームをするなど様々だ。しかも、日中に仕事をしていたら、疲れて、このような快楽に逃げやすい。自分に気合いを入れて生産的なことをすることはなかなか難しい。

② 「1週間」を6日として計画する

 「7日と考えるよりも6日として考えたほうが能率があがり、より充実した生活ができる」と教えられることが一度ならずあったのである。
 実際、現在の私は「自分で計画したことにも従事せず、その時々で気まぐれに思いついたことだけをやる日」を7日間のうちに1日設けている。だから週1回の休日がもつ本当の意味を(つまり、精神に及ぼす効用を)充分に理解できている。

 ぼくも予定はパンパンにいれない。どうにかして、勉強の予定など6日間に収める。だから1週間は7日ではなく6日と認識している笑
 そう認識していると、予定通りにことが進まなかったときに、神様がくれた1日で修復できる。

③ つまらない成功で大いに結構

失敗者の多くは、あまりに多くのことを企てすぎて失敗したのだ。
 したがって、「1日24時間という小さく限られた範囲の中で、充実した快適な生活をする」という大事業にとりかかるにあたっては、早々に失敗するという失態だけは何をとしても避けねければならない。
 とにかく、この大事業に関しては、華々しく失敗するほうが、つまらない成功を収めるよりましだという考えには賛成できない。
 つまらない成功で大いに結構だ。華々しい失敗からは何も生まれないが、つまらない成功はつまらなくない成功をもたらすかもしれないからだ。

 大きな成功でなくていい。「そんなつまらない成功なんて成功と呼べないよ」っという、そんなつまらない成功が大切なんだ。
 つまらない成功を積み重ねることで、いずれ、つまらなくない成功になっていく。


☆目次☆
第1章 この考え方が1日1日に奇跡をもたらす
第2章 もっと知的好奇心に満ちた生活をつくろう!
第3章 1日24時間の枠を最大限に生かすには?
第4章 自分の精神・肉体を養うための「内なる1日」
第5章 週3回の夜90分が、あなたの心を豊かにする
第6章 「情熱と活気に満ちた1週間」をつくる秘訣
第7章 思考を集中するひとときをもつ
第8章 「内省的な気分」を大切にする
第9章 「知的エネルギー」はどうやって生まれてくるのか
第10章 「原因と結果の法則」を頭に入れる
第11章 読書好きなあなたへ ――人生に大きな「利息」を生むアドバイス
第12章 財布にはまっさらな24時間がぎっしりと詰まっている