自分でやろうと思うな『99%の会社はいらない』堀江貴文

☆内容紹介☆
世の中には「忙しい、忙しい」と言っている人は意外と多い。だが僕も仕事をしている量で言えば、「忙しい」と口にしている人たちと同じか、それ以上だ。にもかかわらず、「そんなにたくさん仕事をしていない」と感じる。なぜなら僕は「自分の時間」で忙しい、だから楽しい忙しさなのだ。しかし世の中の人は「他人の時間」で忙しい。忙しくて不幸だと感じてしまう。その元凶の一つが、「会社」という仕組みだ。会社に属することは「他人の時間」に縛られることでしかない。本書は会社に代わる組織のカタチと、新しい働き方を記したものである。
「BOOK」データベースより

今回は堀江貴文さんの本『99%の会社はいらない (ベスト新書)』から、自分でやろうと思わないことの重要性を3ステップで紹介します。

① 常に目的を忘れないことが重要

世の中には、本はすべて著者本人が書かないといけないと思っている人が多い。本当にそうだろうか?そもそも書籍の目的は書かれている内容を世に広めることだ。それを自ら書く必要がどこにあるのだろうか?読み手からしても、大事なのは「実際に誰が書いたか」ではなく、「誰の本なのか」、そして書籍の内容なのではないだろうか?

 堀江さんは書くことが目的ではなく、書かれている内容を世の中に広めること。書かれている内容はもちろん堀江さんの意見が書かれている。でもその意見を自ら書く必要はない。誰かにその堀江さんの意見を書いてもらえばいい。
 忙しいけど、この内容を世の中に広めるためにはどうすればいいかと考えたら、自分で書くこと以外に誰かに書いてもらう手段がある。しっかり目的を忘れないことが重要ですね。

② 歴史の偉人たちもそうしている

ルネサンスの巨匠であるミケランジェロやラファエロも自ら工房を持ち、その工房で弟子を使いながら作品を作り上げた。そして、彼らの作品として、後世に受け継がれている。そしらの作品に対して「本人ではなく、工房の作品じゃないか」と言うのと同じではないか?

③ 目的のためにプロセスを「最適化・効率化」する

 「本は自分で全部書け!」と言う人でも、どこか遠くの目的地に行くのに電車や車や飛行機を使っている。そのときに、歩いて行かなければその目的地に行ったことにならない、という考え方はしないだろう。あるとすれば、登山のような限られた趣味の世界だけの話だ。
 目的のためにそのプロセスの中で、一番楽な、時間を使わない方法を選択する。これは僕が言っている「最適化・効率化」の話と同じである。

もちろん、本を書くことが楽しいという人には、あえて外注化する必要はまったくない。だけど、本を書くことが楽しくない人や苦手な人も本を出すことができる。


☆目次☆
第1章 日本の会社はおかしいと思わないか?
第2章 仕事のない時代がやってくる
第3章 だから「遊び」を仕事にすればいい
第4章 会社ではない新しい組織のカタチ
第5章 会社に属しているあなたへ