運動前にストレッチするとパワーとスピードが低下する訳とは!?

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ぼくは近くの公園で走っているときに、少年野球の子たちが円をかいて、大きい声で数をかぞえながら、ストレッチをしているのをよく見かけます。


しかし、最新の研究で、ストレッチで一時的な後遺症(パワーやスピードの低下など)が起こることが分かってきました。


そこで今回は、ストレッチによって運動のパフォーマンスが低下することについて話していきます。

研究内容

ミラノ大学の研究


17人の被験者に2つの条件でスクワットの姿勢から垂直跳びをさせました。

その2つの条件とは

①普通にスクワットの姿勢から垂直跳び
②ストレッチしたあとに垂直跳び

の2つです。

その結果、飛躍高、ピーク時の筋出力、最大速度(最大運動エネルギー)のすべてで、ストレッチをしたときのほうが低い数字が出ました。

ルイジアナ州立大学の研究


短距離走者19人を集めてストレッチに関する理論を検証しました。その内容は各選手に40メートル走を3本、1週間のインターバルを空けて2種類のチームメンバーで走らせるっといった内容です。

その結果、5.62秒に対して5.72秒で、ストレッチをしたときのほうがスピードが低下し、減速はおおむね後半に見られました

なぜストレッチをするとパワーやスピードが低下するのか!?

ぶっちゃけ、なぜストレッチをするとパワーやスピードが低下されるのか、厳密に証明されていません。

しかし、下の3つの理由によるものだと言われています。


筋肉が緩むと力が効率よく骨へ伝達されないことが、考えられています。これはロープをピンと張っておかないとヨットの帆が調整できないから。

②肉眼では見えないミクロのレベルでは、筋繊維の一本一本が短くなるほどより力を発揮するから。

③「神経筋」の影響を示す証拠があります。ストレッチの後遺症で、収縮せよという脳から筋肉への信号が阻害されるから。


まとめ

研究によって、トレーニングの前は静的ストレッチをするのは避けるべきということが分かりました。

なので、ストレッチは運動後にやるのがベストのタイミングなんです。