やっぱ炭水化物大事だった!『一流のアスリートの食事』細野恵美


錦織圭、浅田真央、高梨沙羅…
アスリートを進化させる奇跡の管理栄養士、衝撃のデビュー作!
一流アスリートたちを食事面から支え、そのパフォーマンスを劇的に改善させることで知られる“奇跡の管理栄養士"――森永製菓(株)ウイダートレーニングラボにて次々に実績をあげ、これまでの数多くのメディアで取り上げられてきた著者が、その勝負メシの作り方と、アスリートたちとの秘話を初公開。 Amazonより

最近、炭水化物は「悪」だというイメージは多くの人が思っている。
理由は太るからなど。
また、スポーツをやる人からもご飯を食べるより肉を食べた方がいいという風潮がある。
しかし、本当に炭水化物は「悪」なのか?

そこで、今回は本書から炭水化物の重要性について話してまとめました

①ごはんをいくら食べても太らない

糖質のとりすぎは太るのだろうか。糖質の多くの誤解はここにある。はっきりと言おう。アスリートは、ごはん、めん類、パスタなどの主食をいくら食べても太ることはない。そんな心配は無用だ。
この点は、しっかり知ってもらいたい。ごはんのエネルギー量は茶碗1杯で240キロカロリーしかないのだ。これはランニングを20分くらい行うと、消費されてしまうエネルギー量にすぎない。どんぶりで食べても、その2倍、480キロカロリーにしかならない。

たとえば、アイスを食べたり油を使っていてカロリーが高いのを食べるより
どんぶり食べた方が腹持ちがある。

②筋肉が回復しなくなる。

タンパク質はエネルギー源になるが、やはり重要なのは筋肉などの体の材料になること。ところが、糖質を減らすとタンパク質がエネルギーに変換されて、体の材料にならなくなってしまう。これは体にとって、深刻なダメージにならないだろうか。
アスリートはこれを無視すると、筋肉そのものが衰えていく。運動すると筋肉も一部壊れて補修が必要になる。しかし、運動でもたくさんのエネルギーが使われるので、補修に必要なエネルギーが不足してしまうことになるだろう。

タンパク質は炭水化物があってこそ、発揮される栄養素なんだな。

③糖質はどれだけ補給したらいいのか

タンパク質に関しては「1日に体重1キログラム当たり2グラム」という目安がある。ところが、糖質についてはこのような明確な指針はない。よく言われているのは「1日の総摂取カロリーの50~60%」という目安だけである。これでは、漠然としていてわからないに違いない。
スタミナを養う食事とは、その日の消費エネルギーと摂取エネルギーをほぼ同じにすること。消費エネルギーに比べて、摂取エレルギーが少なければスタミナが欠けてくる。
しかも、重要なのは、糖質の摂取を減らさないこと。1日の総摂取カロリーがとりすぎになっていたら、脂肪を控えめにすることをまず考えるようにしよう。

スポーツやってない人は50~60%でいいけど、スポーツやってる人は運動量も含めて計算するんだな

まとめ・感想

炭水化物はガソリンのようなもんだから、しっかり補給しないとダメだな。
また、腹持ちがいいし、筋肉の回復・増量にもとても重要。
筋肉がつくことで基礎代謝量が増えるから、たくさん食べても痩せる体になっていくな。


目次

はじめに――勝負メシの威力
第1章 勝負メシ入門
――栄養についての大いなる誤解
第2章 千葉ロッテマリーンズ【2005~2010】
――新米栄養士の大実験
第3章 錦織圭【2011~2014】
――どうやって肉体を改造するか?
第4章 浅田真央【2011~2012】
――何を食べ、何を食べないか第5章 高梨沙羅【2012~ 】
――最強女王は〝食べ時〟を知っている
おわりに――勝負メシは、愛情メシ